最後のディズニープリンセス

インターネットのうわさによると、一番最後のディズニープリンセスは全てをさらさらなものにするそうです

ぼくのかんがえたさいきょうのれんつ

「レンツってどんなかんじ?」

この問いに対して俺は何も言えない。俺がレンツやドストエフスキー、ある表現やある感覚に対して話したり書いたりするとき、俺は何も言っていない。言えていない。それは辛うじて日本語の文法としての要件を満たしていて、5割ほどは、おそらく読解が出来る程度に、論理展開・語句の運用が正しく行われている。それだけだ。まだなにも言うことは出来ていない。本当にまだなのか? これは本当に本当のことなので、唯一といっていい俺が確実に言えることなんですが、俺の物理の点数は200点満点中26点で、数Bの点数は18点だ。この人間に一体なにが言えるっていうんだ? 実際に俺は今もなにも言えないでいる。これもなにも言っていない。

 

俺の中になにかがあるというのは救いだが、俺はそれについて何も言えない。いくら話したところで、全部が間違っている。理由として俺の知能が中学生の水準で止まっていて(しかも最も頭が悪い部類の)、物理の点数が26点だからだろう。

 

俺になにか出来ることがないかを考える。レンツに対してなにか言うことが出来るようになるにはどうすればいい? もしかしたらそもそも俺はレンツに対してなにか言うことが出来ないのかもしれない。 あるいは世界は俺のことを考えておくのをすっかり忘れていたのかもしれない。とにかく、こういう場合は、あんまりしゃべったり、書いたりしない方がいいだろう。そうした方がいい。


追記:前述の数Bの点数は数IIの点数で、数Bの点数は9点だった。9点、18点、27点と並んでいい数字だ。