最後のディズニープリンセス

インターネットのうわさによると、一番最後のディズニープリンセスは全てをさらさらなものにするそうです

今日は母親が予約した歯医者に行った。大学から徒歩三十秒。これには杜甫も絶句。ちなみに、その道中、後方から忍び寄る自転車の静かなる金切り声に耳を澄ませながら鈴を鳴らされ、なにやら文句の一つを垂れていたご老僕に僅かばかりの不快感を発露させながらもなに、見た目もみすぼらしく、自分の思い通りに事が運ばなけりゃ雑言でもって返してくれる耄碌だ。気にすることはない。

さて歯医者に着いたんだが、しかし、病院、とくに歯医者はどこも白を基調としているね。白ってぇのはなんだか公人的な気配を感じるねぇ。まもちろん歯をきれいにってことと類比的なんだろうが。それにしても、口内の撮影ってのは面白い。たとえばGoogleで歯なり乱杭歯なりなんなりで調べてほしいんだが、まさしくあれを撮ってもらえるんだな。今まで見ていたものに自分もなれるつていうのは素朴に嬉しい。で、こっからが重要なんだが、撮った写真をでかいスクリーンに映されるわけだが、んぅ~~~~~???? これはいったいどうしたことだ。上顎(中切歯+側切歯)に限らず歯の裏側は見れないものだが、これは、この黒い汚れは......明らかな色素沈着。正直に言うと、泣いたね。俺の今までの人生すべての否定といってもいい。家に帰ってから磨きまくったのは言うまでもない。畜生。どうして。なぜこの俺が。俺は歯に関しては一家言ある。小学生の頃に強い歯ですねと褒められたんだぞ。最近はコーヒーもやめた。なぜ、なにもそこまで......俺の歯磨きの仕方が悪かったのか? あぁ、歯の舌触り、ざらざらとした感覚。これが思い込みによる錯覚なのかそれとも俺の罪がかたちとなって現れたのか。

 

話を変えるべきだ。刑法には良い言葉がたくさんある。超法規的違法阻却事由。合義務的な択一的挙動。たのしいねぇ。すぐ眠くなるけど。それで、眠気対策に写経するわけなんだが、こうなると書写のスピードが遅くて遅くて、まどろこっしくて仕方ない。あと、永井均ウィトゲンシュタインの誤診を読み終わった。完全に読む順番を間違えた。全くの無力。嫌になる。いいこともあった。半年前くらいから陰嚢の搔痒感が異常で、そのせいでかきむしってしまっている(三大欲求なんかより搔痒欲はよっぽど抗いがたい)から、皮膚が傷ついてしまっている。ちょうど最近剃毛したこともあって絆創膏を貼ったらこれがなかなかどうして優秀だ。はやくこの悪夢から解放されたい。