最後のディズニープリンセス

インターネットのうわさによると、一番最後のディズニープリンセスは全てをさらさらなものにするそうです

すずめの戸締り見た

あなた...『覚悟して来てる人』............ですよね

(訳:ネタバレがある。注意されたし)

 

 

 

 

 

 

 

 

最初に感想を言うと、面白かった。安心して面白いと言える。つまり、山の頂上に作られたみんなと野球をした公園からふるさとを一望したときの気持ちのように、それは絶対的なもの、他の誰も手出しできない、あなたの心のなかのものであり、そういう風に、私は安心して面白いと言える。そうたさん(漢字が分からない)はイケメンだし優しいからすずめが好きになるのを安心して見ていられる。震災は丁寧に扱っているように見える。私からすると”扱って”すらいないように見える。これは重要で、つまり私のような非-被災者は震災を無理に意識させられることはないし、逆に被災者には、この非常に丁寧に梱包されこれなら絶対に大丈夫だ、というところまで攻撃性を中和されている、この物語は、あなたに全然牙をむいてこない。牧歌的とすら言える。

 

映像は相変わらず美しい。ミミズを初めて見た時の驚きとワクワク。ルージュの伝言が流れた時は頭を抱えたが、結果的には良かった。特に夢の中へはとても良かった。

 

「男ってバッカでしょ~?」

「動く......! 体が動く......っ! 椅子に慣れ始めたんだッ!!」

 

 

ここ以外はあまり理解できなかったが、ここだけでも充分面白い。

 

地震が起こる前にミミズ(土竜)が地中からたくさん出てくるという話は聞く。鯰が暴れるから、というのが地震民間信仰としては有名なものだろうか? 武甕槌大神が要石によって大鯰(あるいは竜)を封じ込めるという言い伝え(鯰絵 - Wikipedia)もあり、要石を打ちおろしたのは武甕槌大神経津主神だという話(要石 - Wikipedia)もある。他にも、こ(随神門|大國魂神社 (ookunitamajinja.or.jp))れも関係がありそうに見える。まぁ、こうしたことは、楽しみのようなものだ。考察は考察屋。

 

すずめはアホ”すぎる”ようにも感じるが、気にするほどのことではない。また、「さん」付けが変わらなかったのもとてもよかった。ノイズがないのはいいことだ。右大臣の「すずめの子になれない」は実を言うと最初何を言っているのか分からなかったが、あとから最初の方に言っていたと気づいて、かなり心に迫るものがあった。それだけ、私は圧倒されていたし、映像はとても美しい。これはもう言ったか?

 

環さんは芹澤とセックスするだろうが、最終的には染谷将太(名前を忘れてしまった)と結婚するだろう。

 

すずめが少し可哀想にも思えてくる。

 

1)ドアを閉めないし、要石は引っこ抜く

2)右大臣に「ウチの子になる?」と訊いたせいでそうたさん(漢字が分からない)は要石になる(なぜ右大臣はそうたが嫌いだったのだろう?)

3)なぜ死ぬのは運の問題だと思っていたのだろう? 私は何か見落としている

4)閉じ師が少なすぎる 深刻な担い手不足 閉じ師は第一次産業に分類されるだろうか? いやどう考えてもサービス業だ

5)全然関係ないのだが、外で猫がめちゃくちゃ喧嘩している

6)大臣(特に左大臣)は何がしたかったのだろう? まぁ、神は気まぐれ。人は陽炎

 

 

隕石が降って村が破壊されたりしないし、東京は水没しない。なにより、主人公は銃を持たない。古びた鍵にお母さんの形見の椅子。主人公が持つのにこれ以上のものはない。モブの視点に立つと、かわいい猫と走る椅子がいて面白く、ちょいとばかし地震があったのと(実際、東京は常に震えている)、カラスがヤバいぐらい。歌も良かった。RADWIMPSの方は、前二作ほどはやる感じはしないが、もう一つのほうは良かった。時は枕木。人は陽炎といったところ。世界は救うし、ついでにお婿さんまでGET。魔法陣完成。完璧だぜ。